応用地形判読士
応用地形判読士資格の検定試験、登録更新など
応用地形判読士とは
応用地形判読士資格の設立背景
すべての土木構造物は地盤の上に構築されるものであり、安全な構造物を構築するためには、目に見えない地盤の不確実性を少しでも解消しておくことが大切です。従前は、地盤の不確実性に対して、施工時に発覚した時点で対処することが合理的であるとされてきました。しかし、近年、費用対効果を明確にすることや施工時の地盤に起因する事故・工事遅延、さらに長期的な安定性に関して、社会的に厳しい目が向けられています。この様な社会的要請に応えるためには、地質調査の段階で地質リスクを明確にし、起こりうる事象と発生確率を想定することが必要となります。したがって、ボーリング調査等の地質調査で確認する点情報を三次元情報へと展開するだけではなく、現在・将来にわたる地盤の安定状態を評価することが不可欠となります。このためには、地質学にもとづく「地盤の成り立ちとこれからの変化」として捉える地盤の評価に加え、「地盤を構成するあらゆる要素と地盤の中で起きているあらゆる現象の結果が現在の地形に表現されている」と捉え地盤を評価することが必要となります。このような地盤の評価の仕方を私どもは地形判読と称しています。これからは、地質調査に先駆けて地形判読を行い、地質リスクマネジメントを行うことが必須となります。地形判読は、技術者の力量の差が表れ易く、その成果もまちまちとなりがちです。地質調査業者として、高度な地形判読技術による成果を提供し、発注機関から信頼されるためにも技術者の新たな資格制度が必要と考えました。資格要件としては、地質に関する高度な技術力に加え、豊富な経験により獲得される高度な地形判読技術であり、知識だけでなく実務も重視した試験となっています。また、土木技術者に理解しやすい平易な表現で地形判読成果を伝えることも応用地形判読士の力量の一つとして考え、土木技術者とのコミュニケーションの向上に努めてまいります。この制度を利用して、社会資本整備、防災・減災に関わる事業の品質向上に活用いただければ幸いです。
地形判読記号
一般的に使用されている地形判読記号の例を示したものです。
地形判読記号
検定試験
資格検定試験のスケジュール目安や費用など
検定試験の申込みに関する詳細や次回実施予定はこちら
資格検定試験は毎年10月に実施します。以下実施スケジュールの目安などをご確認ください。
願書受付:5月下旬〜7月上旬(約1カ月間)
試験日:10月第4土曜日
合格発表:翌年2月中旬
試験地:連合会館(東京都千代田区)
受験料:新規に受験される方38,000円[税込]※R4.10月現在
応用地形判読士補をお持ちの方27,000円[税込]※R4.10月現在
その他:
(1)受験願書の配布
受験願書や受験手引きは、願書受付開始日にホームページに掲載
(2)資格登録手数料
13,200円[税込]※R4.3月現在新規登録時に左記手数料が発生します。
過去問題・手引き
検定試験の過去問題や受験手引きなど
受験から登録までの手引き
最新の手引きよりご確認ください。
◇(2023年度版)第11回
◇(2022年度版)第10回
◇(2021年度版)第9回
◇(2020年度版)第9回
◇(2019年度版)第8回
◇(2018年度版)第7回
試験問題
2022年度
学科試験:試験問題 解答 ≪学科試験-3≫の解答と補足説明
実技試験:試験問題 判読のポイント
2021年度
一次試験(PDF)
試験問題(午前) 解答(午前)
試験問題(午後) 解答のヒント(午後)
二次試験(PDF)
試験問題(午前) 判読のポイント(午前)
試験問題(午後) 判読のポイント(午後)
2020年度
一次試験(中止したので、試験問題などはありません。)
二次試験(中止したので、試験問題などはありません。)
2019年度
一次試験(PDF)
試験問題(午前) 解答(午前)
試験問題(午後) 解答のヒント(午後)
二次試験(PDF)
試験問題(午前) 判読のポイント(午前)
試験問題(午後) 判読のポイント(午後)
2018年度
一次試験(PDF)
試験問題(午前) 解答(午前)
試験問題(午後) 解答のヒント(午後)
二次試験(PDF)
試験問題(午前) 判読のポイント(午前)
試験問題(午後) 判読のポイント(午後)
2017年度
一次試験(PDF)
試験問題(午前) 解答(午前)
試験問題(午後) 解答のキーワード例(午後)
二次試験(PDF)
試験問題(午前) 判読のポイント(午前)
試験問題(午後) 判読のポイント(午後)
合格発表
2022年度
2021年度
2020年度
2019年度
2018年度
2017年度
登録更新
応用地形判読士登録更新の実施について
応用地形判読士資格所有者は、取得日から5年毎に登録更新手続きが必要です。
以下実施スケジュールの目安などをご確認ください。
更新期間:資格取得日から5年毎
更新方法:継続教育記録CPDの報告形式(5年間で125単位以上*125単位のうち、50単位は地形判読に関係する内容に限る)
更新申込:12月上旬〜翌年1月中旬
対象となる登録番号 | 応用地形判読士登録証の有効期限 | 登録更新の受付け期間(予定) |
---|---|---|
13-*** 18-*** |
2024年3月31日 | 2023年12月1日~2024年1月15日 |
14-*** 19-*** |
2025年3月31日 | 2024年12月1日~2025年1月15日 |
15-*** 20-*** |
2026年3月31日 | 2025年12月1日~2026年1月15日 |
16-*** 21-*** |
2027年3月31日 | 2026年12月1日~2027年1月15日 |
12-*** 17-*** 22-*** |
2028年3月31日 | 2027年12月1日~2028年1月15日 |
23-*** | 2029年3月31日 | 2028年12月1日~2029年1月15日 |
登録更新の受付期間や方法の詳細は、最新の「受験から登録までの手引き」でご確認ください。
登録証の有効期限が2023年3月31日となっている応用地形判読士の方は、登録更新が今年度となります。
今年度の「受験から登録までの手引き」 p.14~18を参照の上、ご準備ください。
なお、11月頃に全地連HPで再度ご確認ください。
申請方法
下記の手引きおよび申請書類をダウンロードの上、手引きの記載内容にそって手続きを進めてください。
また、参考資料として申請書類の記入例を用意しましたので、あわせてご確認ください。
※CPD記録簿に指定の様式はありません
登録更新申請書
記入例
旧制度下の応用地形判読士補
登録更新制度について
応用地形判読士補の資格に登録更新制度はありません。
下記の有効期限に達した時点、またはそれ以前の二次試験に合格して応用地形判読士として登録した時点で、応用地形判読士補の資格は消滅します。
一次試験に 合格した年度 |
応用地形判読士補の 有効期限 |
応用地形判読士補への登録申請 および/または 二次試験受験申請書の提出期限 |
---|---|---|
2018年度 | 2024年3月31日 | 2023年7月上旬* |
2019年度 | 2025年3月31日 | 2024年7月上旬* |
2020年度 | 2025年3月31日 | 2024年7月上旬* |
2021年度 | 2026年3月31日 | 2025年7月上旬* |
注)7月中旬*は、当該年度の受験申請書の受付け期限を意味します。
2020年度の二次試験を中止したことから、2018年度~2019年度に合格した方については、特例措置として、応用地形判読士補の有効期限および登録期限を1年延長しました。
旧制度下の応用地形マスター
登録更新制度について
応用地形マスターには、有効期限や登録更新制度はありません。終身です。
ただし、応用地形マスターの記録は、全地連事務局が管理しています。
受験願書に記載した現住所、氏名、所属機関などを変更された場合は、事務局までご連絡ください。無料で登録簿を更新します。
お問い合せ先
Tel.03-3518-8873(全地連事務局応用地形判読士係)
登録更新の申込みに関する詳細や次回実施予定は、こちらをご覧ください。
登録証の変更届・再発行
○登録住所等の変更手続きについて
資格登録内容(氏名、現住所、所属機関名)に変更が生じた場合は、「変更届・再発行申請書」の所定の欄に必要事項を記入し、FAXまたはメールにてご連絡下さい。
なお、氏名変更の場合は、戸籍抄本も必要となります。申請書は以下のPDFよりダウンロードしてください。
○登録証の再発行について
登録証を紛失し再発行をご希望の場合は、「変更届・再発行申請書」の所定の欄に必要事項を記入し、FAXまたはメールにてご連絡下さい。
なお、再発行には、手数料が必要となります。詳しくは、申請書をご覧ください。
○資格登録証明書の発行についてこの証明書は、資格登録が現時点で有効であることを証明する書類です。
ご希望の方は、「変更届・再発行申請書」の所定の欄に必要事項を記入し、FAXまたはメールにてご連絡下さい。
なお、証明書発行は、手数料が必要となります。詳しくは、申請書をご覧ください。
※お使いのPC環境によっては、PDFを開くのに時間がかかる場合があります。最新版のAcrobatReaderでダウンロードして頂くことをお奨めします。
応用地形判読士資格登録者名簿
この名簿は、資格者情報の公開を希望された方の氏名や所属などを掲載しております。
資格登録者名簿(画像)