応用地形判読士
〜応用地形判読士資格検定試験〜
資格検定制度の概要
応用地形判読士とは
〔創設の主旨〕
地形は、誰でも見ることができます。地形を見る眼を養うことで、あらかじめ安全性の高い場所を選択することや、災害時に身を守ることができるようになります。また、地形図を読み慣れた山の愛好家は、登山中の自分の位置を特定することや、地形図を眺めながら山容をイメージして登山している気分を楽しむことができます。
一方、地形図や空中写真を用いる地形判読技術では、特定の成因によって形成された地形の種類を認定する正確さと精度が必要となります。社会資本を整備する上からは、地形の構成素材である地質を想定し、地形の種類と周辺地形との相対位置とを勘案して、地形リスクを適切に判断できることが重要です。つまり、地形判読に携わる技術者に求められる能力は、判読技術に留まらず、地質を含む広範な知識と経験、並びに洞察力が不可欠です。
“地形と地質の判る技術者”により判読された地形情報の活用は、脆弱な地質状況という特殊事情を抱える日本の建設事業の安全・安心に繋がるものであります。
こうした観点から、本資格制度を創設いたしました。
〈創設目的〉
- ★地形と地形判読に関する知識を身につけ、“防災・減災”に役立てる人材を広く育成する。
- ★優れた地形判読技術を有し、地形リスクを判断できる応用能力を修得した技術者を認定する。
- ★応用地形判読士を利活用することの有用性を広め、当該技術の普及と関連技術者の育成を図る
資格取得フロー

実施時期の概要

*日程の詳細は、今年度の『受験から登録までの手引き』の表紙を参照してください。
受験資格
〔一次試験〕
受験資格の制限はありません。どなたでも受験していただけます。
〔二次試験〕
応用地形判読士補に登録されている方に限ります。
試験の構成
〔一次試験:学科試験〕
試験日 | 7月の第二土曜日 |
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時間構成 | 9時30分~12時30分/13時30分~15時30分 |
試験内容 | 科目1-1:地形,地質,地形判読などに関する基礎知識 〔50問 50点満点〕 科目1-2:地形,地質,地形判読などに関する専門知識 〔20問 20点満点〕 科目1-3:地形判読に関連する地形・地質などの専門知識 (例えば平地)〔1問 50点満点〕 科目1-4:地形判読に関連する地形・地質などの専門知識 (例えば山地)〔1問 50点満点〕 ※ 科目1-1と科目1-2は多肢択一(マークシート). 科目1-3と科目1-4は それぞれ複数の問題から1問を選択して論述. |
試験地 | 札幌/仙台/新潟/東京/名古屋/大阪/広島/高松/福岡/沖縄 |
〔二次試験:実技試験〕
試験日 | 11月の最終土曜日(原則) |
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時間構成 | 10時00分~12時00分/13時00分~15時00分 |
試験内容 | 科目2-1:地形図と空中写真を判読して地形分類図などを作成 (例えば平地)〔1問〕 科目2-2:得られる地形情報に基づき応用地形学的所見等を論述〔1問〕 科目2-3:地形図と空中写真を判読して地形分類図などを作成 (例えば山地)〔1問〕 科目2-4:得られる地形情報に基づき応用地形学的所見等を論述〔1問〕 ※科目2-1と科目2-2の計が100点 科目2-3と科目2-4の計が100点 合計200点満点 |
試験地 | 東京都千代田区 |
受験料と登録料
〔一次試験〕
受験料16,500円〔税込み〕
〔応用地形判読士補〕
登録料11,000円〔税込み〕
(応用地形マスターⅠ級認定者が応用地形判読士補に登録する場合)
〔二次試験〕
受験料27,000円〔税込み〕
〔応用地形判読士への登録〕
登録料11,000円〔税込み〕
※二次試験合格者が応用地形判読士に登録する場合.
資格の登録更新制度について【概要】
応用地形判読士
応用地形判読士の資格を継続するためには、有効期間の5年ごとに登録更新を申請して、登録更新を受ける必要があります。
登録更新には継続教育制度を活用するものとして、5年間に継続教育125単位(CPDH単位)の取得が要件です。125単位のうち、50単位以上は地形判読に関係する内容に限ります。登録更新の受付け期間や方法の詳細は、最新の「受験から登録までの手引き」でご確認ください。
応用地形判読士補
応用地形判読士補の資格に、登録更新制度はありません。
一次試験に合格した年度から4年経過した年度の末日をもって、応用地形判読士補の資格は消滅します。応用地形判読士補の有効期限は、最新の「受験から登録までの手引き」でご確認ください。
応用地形マスター
応用地形マスターには、有効期限や登録更新制度はありません。終身です。
今年度の資格検定試験実施要領
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