A. はじめに、物理探査や物理検層の標準歩掛表は、個々の測線やボーリング孔で実施した観測1回分の歩掛りを示しています。また、探査等の種類別では、標準とする測線長あるいは測定深度(例:1km当たり)を定め、その長さに応じた歩掛りを示しています。
〔補正方法〕
補正方法は、標準歩掛表の各項目数量を補正して積算するケースと、標準歩掛表で積算した金額を補正するケースの2通りがありますが、積算額はどちらの方法でも同じです。事情に合わせて選んでください。
積算例として、仮に、測線長100m当りの標準歩掛表で積算した金額が100万円(1万円/m相当)とし、また、測線長200mの時の補正係数を1.6とした場合、測線長200mの積算額は100万円×1.6=160万円(0.8万円/m相当)となります。
〔複数の測線・箇所で実施する場合の補正〕
積算の基本的な考え方は、各測線・各箇所毎に積算を行うものとし、複数ある場合はその積み上げとしています。
ただし、観測・解析条件によっては効率が向上しますので、このようなケースでは適宜歩掛りの補正を行って下さい。なお、全国標準積算資料のW-12頁には、弾性波探査における複数測線の場合の補正方法の考え方を示していますので参考にして下さい。 |